勉強方法で悩む

先日、仕事に関係する本を買いに近所の本屋に行ったのですが、目的の本を探し終わった後にブラブラと他の分野の本棚を見ていたら、社会人のための勉強方法といった感じの本が意外に多いのに気づきました。いくつかの本をめくって見たのですが、要するに時間が限られているから効率的に覚えていくのがいいですよ、そしてその方法はこれです、といった感じでした。確かにフルタイムの学生と違って時間が限られているのは明白ですので、効率的にこなしていく必要はあると思います。そしてそれに関する本がたくさんあるということは、そのような悩みを抱えている人がたくさんいるんだなということでしょう。

では自分はどうなんだと考えてみたところ、自分もいい勉強方法を見つけられずに悩んでいるのは否定できません。

振り返ってみれば、高校受験の時は問題集ばかりやってましたし、ひとつめの大学受験の時も問題集ばかりやっていました。ふたつめの大学の時は学士入学だったので小論文があり、それの対策なんかをした記憶がありますが、その時は勢いだけで合格したようなものだったので勉強方法としてはあまり参考になりません。資格の勉強のときには教科書や参考書を読んで覚えて問題集という形でした。主な勉強シーンといえばこんなところになると思いますが、今まであまりやり方を変更したような印象がありません。つまり、教科書を読んで要点をノートにまとめ、あとは問題解くといった感じのやり方です。

それでもそれぞれの入試をクリアしていますので、そう間違ってもいないのかもしれませんが、資格の試験はクリアできていませんのでここは重要です。高校や大学の入試はいかに多くの問題にあたるかということが重視されると思いますので、それに従ってひたすら問題集をこなしていけばなんとかなると思います。一方、私が受けた資格の試験は記述式の問題も出てくるため、与件文から何が問題なのかを的確に見抜き、それに対応する方法を簡潔にまとめる力が要求されます。つまり過去問などをひたすらやるだけでは、それなりのラインまでしか到達できません。もちろん過去問も重要なことなのですが、ただ機械的に過去問にあたるだけでは最終的に必要な実力、すなわち必要な知識を正確に記憶してそれらを柔軟に組み合わせて解答を組み立てるという作業を試験時間内にできるようになる力を身につけることができません。通信課程におけるレポートも似たようなもので、知識を身につけ自分の頭で考えて書く必要があります。これからそういった作業を何度も繰り返すことになりますので、高校、大学受験はクリアしたけど資格の試験はクリアできなかったという事実はしっかりと認識しなければなりません。そしてその反省を活かした勉強方法をとらなければダメでしょう。

勉強自体は楽しくできているのが現状ですので、勉強方法のモヤモヤでやる気もなくしてしまうなんて事態になる前に、本屋でその手の本を買ってきて読んでみるのもいいかもしれません。暗中模索よりもヒントはたくさんあるでしょうし。

それでは。

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