学歴ロンダリング

週刊ダイヤモンドの9/18号の特集「壊れる大学」について先日紹介しましたが、今日はその中で書かれていた学歴ロンダリングについて書いてみようと思います。

これは簡単に言うと、大学は東大ではないけれど大学院が東大であるがために、東大卒と同じ神通力を発揮できるというものです。特集内では学歴ロンダリングに関する本を出版した人が紹介されています。彼によると「最小の努力で最大の効果をもたらす学歴ロンダリングは、やらないと損しますよ」とのことです。彼は筑波大学、もう一人紹介されている人は千葉大学卒業です。

なんでこんな話が出てくるかというと、東大早慶ですら大学院の学生集めに苦労していて、研究科によっては面接だけで入ることができるらしいのです。つまり、そういうところを狙って受験すれば、比較的入りやすくロンダリング可能というわけです。大学院受験も情報戦、知ってる者だけ得をするという話です。ちなみに、経済学研究科などは超難関であることは変わりなく、私の浅はかな期待が崩れ去ったのは言うまでもありません。

また就職の際にロンダリングを疑うリクルーターも少なく、何か聞かれたらしっかりと研究したかったということを強調するだけでいいとのこと。大学院ともなると、かなり気合い入れて学問を追究するというのが本筋だと思いますが、こんなことに使われているとなると愕然とするしかありません。

一応、付け加えておきますが、前出の人いわく「東大を卒業したという自信がついたことで人生を前向きに考えられるようになった。東大卒のブランドを得たことよりも、生き方、考え方が変わったことの方が大事」だそうです。まぁ、ものは言いようですが、それで人生楽しくなるなら悪くないのかもしれません。実際に私も慶應義塾に入ったことで楽しめてますからね。

生涯学習の過程の中で大学院という選択肢もないわけではないと思ってますので、30代後半でいまさら学歴がどうとかいうことでもないのですが、ロンダリングと勘違いされたら面白くないなぁと感じました。

それでは。

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