【特別編】東北地方太平洋沖地震が起きて考えていること1

はじめに
まずは今回の震災で亡くなった方々へのご冥福をお祈りするとともに、被災地で苦しい生活を余儀なくされている方々にはお見舞い申し上げます。

本稿は東北地方太平洋沖地震に際して、社会に起きているさまざまな事象について自らの考えをまとめるためのものである。その時点での自らの考えをまとめておくことにより、後から振り返ったときに将来の指針にするというのが主な目的である。よって、以下の点については免責としたい。

・作成時点での情報に基づく記述がであるため、時間の経過とともに事実と異なる記述になってしまうこと
・個人的な考えをまとめたものであるため、社会一般の観念とはあえて違う形で書くことがあること
・将来的に、現時点で書いたことに関してまったく異なる結論を導く可能性があること
・事象を客観的にとらえるために、被災地の方々への配慮を欠くような記述があること

また個人的な考えであれば、ブログで公開することもないだろうとも考えたが、当ブログが日々の学問の中で感じたことを記録するという性格のものであるため、ここに公開することにした次第である。

1.こういうときだからこそ経済活動について
twitter上ではこういうときだからこそ経済活動を止めてはいけない、消費をするべきだとの意見を目にする。震災だからといって萎縮していては日本経済そのものの活力もそがれてしまうというわけである。また、個人経営の零細飲食店ではすでに経営難に陥っているというtwitter上のつぶやきもある。こういった面から消費や経済活動の継続を主張する声があることには一定の理解を示しているつもりである。

しかし、あえて意識的に過剰に行うことには違和感があるというのが、現時点での感想である。日常生活を送ることができる東京以西の地域については、日常どおりの生活を送ることで十分に経済活動を継続することができる。確かに、あえて少し大げさに主張することで、萎縮しつつある現状においては通常レベルに維持できるという見方もできるが、ことさらに言うべきことでもないと考えている。

また、買い占めによる需給バランスの乱れが起きており、比較的余裕のある生鮮食料品を消費するという意味で外食を勧める向きもtwitterでは見られるが、社会が落ち着きを取り戻せばこの需給バランスの乱れはもとに戻るはずなので、おそらくこれはごく短期での効果しかないと見ている。なので、これについてもことさら外食がいいとか、飲みに出かけろというのは一時的なものと考えている。

現時点(3/19)では統計データも出てきていないので実際に経済が停滞しているのかどうかは不明であるが、特に何かを意識するということではなく、日常生活を送ることがもっとも重要と考えている。ただし、節電は重要であると思う(別途記述予定)。

(次回に続く)

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