【本の紹介】『たかが英語!』

今回は楽天のボス、三木谷さんの本です。

三木谷浩史『たかが英語!』講談社、2012年

楽天の英語公用語化は、いろんなところで記事になってますので今更繰り返すこともないでしょう。

熱心な読者の方はご存じかと思いますが、一応は私も元楽天社員です。当時からのイケイケぶりから、このことも別に驚くことでもありませんが、現場の元同僚たちからは悲鳴に近い声が聞こえてきたのも確かです。しかし第三者が何を言っているんだとの批判覚悟でいいますが、非常に素晴らしい取り組みだと思います。

もはやグローバルに展開するのは成長のための必須事項であり、自動的に英語が必須というのは非常に簡単な図式です。しかし、現実的に英語を学ぶに必要なモチベーションが自然と湧き出る状況でもまだない。でも絶対に早晩そうなるという確信の元にどうすればよいのかという問いに対する答えが、この本に取り上げられた取り組みです。

三木谷さんは理屈抜きな部分があって、「もういいじゃん、トップになっちゃおうぜ?」的な体育会的な部分がある一方、細かい部分は緻密な数字の積み上げがあり、そのバランスといいますか、アンビバレントなカオスをもって成長エンジンとする部分が不思議な感覚で、ビジネス上では尊敬する人物の一人であります。その論理に従うと、「もうとにかく英語だよ。何はさておき英語。絶対に10年後には英語勉強してよかったと思うぜ?」という話が、今回の件だと思います。

言ってることは理解できますし、実際に私も息子には幼稚園時代から英会話を習わせております。当然、自分はどうするのかという問題が雨後の竹の子のように芽生えています。

てなわけで会社帰りの電車で読み終えて、そのまま本屋直行。TOEICの本を購入してしまいました。それほど、やらねばならんと思わせる内容でした。強制的にやらされる身は大変だと思いますが、強制がなく自分自身のモチベーションを高めてやらなければならない身も大変です。ただでさえ、経済学の勉強で時間が足りない身ですから、さらに大変です。しかしその先には明るい未来があるでしょうから、ここでやらなければ男がすたる以外の何ものでもありません。


どこまでできるかというと雲行きが怪しいですが、まずは走り出してみようと思います。


それでは。

コメント

このブログの人気の投稿

通信三田会からの誘い

2021年度慶應義塾大学卒業式。そして卒業について思うことと心境の変化

keio.jpの登録