本の紹介『小さなチーム 大きな仕事』

ひらめきには賞味期限がある。

J・フリード、D・H・ハンソン『小さなチーム 大きな仕事[完全版]』黒沢健二他訳、早川書房、2012年

著者はアメリカのソフトウェア開発会社である「37シグナルズ」の創業者です。彼らが仕事をしながら身につけた考え方を紹介している本です。書店で見てビビビ的に購入しました。たいていこのパターンでは外れが多かったりしますが、今回は当たりでした。

簡単に言うと、ベンチャー的な仕事術をちりばめた本です。「会議は有害」、「競合は気にするな」などのトピックについて、ひとつずつ語る形式なので読みやすいです。おそらく、日本の大企業でこれらをバカ正直に実践するとかなりのハレーションを生むことになると思います。しかし、個人的には実践すれば相当面白くなりそうだなという印象があるので、うまいこと導入をしてみようと思います。

それぞれの主張の根底部分では、自分たちの商品を自信を持って世に送り出そうという、マーケティング的には極めて単純明快な部分を強調しているように思います。なんだかんだ理屈をこね回したところで、物事は極めてシンプルにできているのかもしれませんね。

ちょっとした仕事への刺激が得られる本です。オススメの部類に入れておきます。

評価:★★★★☆

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