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3月, 2016の投稿を表示しています

本の紹介『ムーンショット!』

砂糖水の販売をやめて、世界を変えることを選んだあの人です。 ジョン・スカリー 『ムーンショット!』 川添節子訳, パブラボ, 2016年 著者のスカリーはジョブズの後任のアップルCEOで、ジョブズに誘われてペプシからヘッドハンティングされ、そのジョブズをクビにし、その後、自らもクビになったという人物です。ジョブズが彼をスカウトするときに使った口説き文句は有名ですね。 ムーンショットとはシリコンバレーの用語で「それに続く全てをリセットしてしまう、ごく少数の大きなイノベーション」のことです。適応型イノベーターと適応型企業がそれを担っていくであろうという内容です。 現代はどんな技術でもコモディティ(日常商品)化するまでの時間が短いと、著者は指摘しています。例えば、彼がペプシ時代に手掛けたマウンテンデューはブランド確立に15年かかったが、シャオミなどの新興スマートフォン企業は2〜3年で大きな販売数にいたっています。あっという間に大きく成長するが、あっという間にコモディティ化します。なので、特化型企業、例えばシャオミがスマホ以外のことに興味も示さず、それに対応できなければ、そのまま終了というわけです。 そんな中で、アップルのジョブズ、マイクロソフトのゲイツ、Amazonのベゾス、テスラのマスクなどの創業者を適応型イノベーターとして紹介しています。そもそもイノベーション自体が「既存の技術同士を新しく結合させたもの」と定義されてますので、言葉どおりとも言えます。 その他、顧客に焦点を合わせることが大事ということも書いてあります。 私自身の経験からも、コモディティ化はものすごく早く感じることがあります。特にネット界隈で仕事をしていると、去年の今頃に流行ったようなキーワードが、いまでは誰も言わなくなっているなんてことはザラで、スピード感持ってバシバシさばいて行かないと収益機会を失うことになりかねません。 とは言え、風見鶏のごとく、それらのブームに乗ろうとしていてはどれだけ人とカネがあっても追いつきません。しかし、消費者はそんな事情はお構いなしです。まぁ、自分が消費者の立場であればお構いなしでしょうから、そこは仕方ないのですが、それに乗らないといけない状況も出てくるでしょう。そういった状況ではムーンショットが期待されます。 そんな簡単にムーンショット

ストレス溜まる

ここに来て、いろんな仕事が集まり始めてきております。転職して新規事業立ち上げから1年近く、やっと形になってきたとも言えます。とは言え、やること満載のうえにうまくいかないことも多く、ストレスが溜まる日々です。 加えて、勉強のほうがさっぱり進まずで、こちらもストレス溜まります。 ストレス要因はうまい方向に向けると推進力にもなりうると、昔、資格試験の勉強にも出てきた気がしますので、ここはその知識を活かして乗り切るしかありません。 それでは。

本の紹介『山口組 分裂抗争の全内幕』

「お控えなすって」の世界は、はるか昔の話です。 盛力健児,西岡研介,鈴木智彦ほか 『山口組 分裂抗争の全内幕』 宝島社, 2015年 日本最大の暴力団、山口組の分裂に関する書籍です。現在進行中の事象であります。盛力さんはすでに引退した、元山口組系の組長です。さすがに内部事情には詳しく、そういった意味では本書に現実味を与えているとも言えます。 簡単に言ってしまえば、いまの6代目のやりかたが気にくわないので分裂したということなのですが、これを昔気質のヤクザと現代的な経済マフィアとしてのヤクザの対立と言い換えてもいいでしょう。前者は義理を重んじ、ルール違反にはそれなりの処罰が待ち受けているという世界ですが、後者は経済的なルールに基づき動くという、ある意味では一般と同様の世界です。 いまは法律や条例が厳しく、末端の組員が重大事件を起こそうものなら、トップも使用者責任を問われて逮捕です。昔のように出頭させておしまいということにはなりません。よって、対立があっても暴力的な手段に出ることはほぼ無理です。また用心棒代などの収入もいまでは不可能になっています。つまり、存在すること自体が意味をなさないような流れになっています。という意味では、昔気質のやり方はもはや危険すぎるということになります。 しかし、そんな状況でも配下の組員を食べさせる必要はあるわけで、だったら合法、非合法を問わずに今風の方法で稼がなくてはならないという結論になるわけです。一方であまりにその方法を推し進めてしまったために、対立が生まれていくという次第です。その中でどのような決着になるのかという点が、この分裂騒動のひとつの注目点であります。これに関して、複数のライターが書いています。 一般人からは想像できない世界に住んでいる人たちの話ですが、いま読んでいる他の本でもこれからはビジネスも自動化されて多くの職業がなくなるということが書かれており、身動きが取れなくなって路頭に迷うという点では他人事ではありません。どのようにサバイバルしていくかは同じ課題です。 なお、この記事、最初は3/13に書いたのですが、その後の一週間でトラックが事務所に突っ込むなどの騒ぎが頻発していますね。内部の紛争であるうちはこの程度でおさまるが、抗争になったらもっと物騒になるというようなニュアンスを猫組長さんが書いてます

なかなかうまくいかないものだ

3月に入ってから、日付変更前に家にたどり着く日が減っており、早めの試験対策と思いつつも進捗は悪いです。今週以降はちょっと落ち着くと思いますが、どうなることやら。 だったら、早め早めでの準備と考えがちですが、仕事、家庭との兼ね合いも考えると勉強ばかりに時間を割くことも出来ず、かなりの自転車操業です。とは言え、そういった生活が充実した日々をもたらすことも否定できず、あまり気を張りすぎて倒れない程度の状況下で、この生活を楽しむくらいの心持ちでいこうと思います。実際にいま、少し考えすぎている部分がありますので、一度、深呼吸です。 それでは。

本の紹介『ワーク・ルールズ!』

Googleの人材活用は進んでますな。 ラズロ・ボック 『ワーク・ルールズ ー君の生き方とリーダーシップを変える』[Kindle版] 鬼澤忍、矢羽野薫訳、 東洋経済新報社、 2015年 昨年のAmazonのビジネス関連の年間ランキング3位(だったかな?)の本です。アメリカの先進企業というと、成績悪かったらクビ、みたいな印象がありますが、Googleはちょっと違うようですね。基本的には快適に長く働いてもらいたいという方針でやってるみたいです。食事は無料、キャンパス(会社の敷地)内にはクリーニング、ネイルサロンなどの福利厚生が整っています。面白いのはクリーニングなどは社員が会社に提案し、自分たちで業者を連れてきて運用しているところです。そういう提案を認めてくれる社風でもあるようです。 Google関連の本と言えば、エリック・シュミット著『How Google Works』を 以前紹介しました が、全体の話であればシュミットさんの本の方が詳しいです。今回の著者は人事のプロなので、どちらかというとそちら目線の内容です。 人事というとなかなかつかみ所のない印象がありますが、Googleが大きくなる過程でいろいろと変更を加えてきたことが分かります。いい人材をいかに効率よく獲得し、育成し、周りの手本となってもらうかに苦心しているようです。 また、けっこう感心したのは、あるプロジェクトが失敗し多額の損失が出たとしても、その中で今後のプロジェクトで使える技術やスキームが新たに生み出されたと認定されたらボーナスが出るというところです。失敗を恐れるなということですね。不安を最初に取り除くというものです。 不安でいえば、社員が亡くなったとき、子どもが20歳になるまで補助金を出すといったものもあるらしく、いろんな不安を取り除いて、いい労働環境を作っているみたいです。実際にどこまで本当かは知りませんが、こういった施策をうちの会社も取り入れてもらいたいものです。 私は人事担当ではないですが、そういう人でも楽しく読めるんではないでしょうか。星4つです。 評価:★★★★☆

ニューズレター3月号

ニューズレターの3月号が届いています。 まずは試験日程ですね。ここは要チェックです。スクーリングの年間受講数上限の撤廃などの制度変更も書かれております。スクーリングの単位数ではチョンボしたばかりですから、制度の正しい理解は重要です。 とは言え、全体的には特段のトピックスもなく、4月号は塾生ガイドなどと同梱で来るでしょうから、それなりに盛り上がるはずです。嵐の前の静けさといった感じですね。 それでは。

科目試験申し込み

科目試験の申し込みをしました。前回に引き続き、人口論と会社法です。今回から会社法の科目名から改訂が取れました。 あとは準備するのみですが、今週は業務が大変なことになっていて、飲み会でもないのに12時前に帰れた日がないという有様。単なるトラブルであったのですが、これから新規プロジェクトの立ち上げ、加速というものが待ってますので、体力使う日々が続きそうです。 それでは。