本の紹介『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』

エディ・ジャパンが南アフリカ代表スプリングボクスを撃破した際の影の立役者です。

荒木香織 『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』 講談社、2016

著者は2015年ラグビーワールドカップ日本代表のメンタルコーチを務めた方です。五郎丸選手のルーティンを完成させるのに彼女なしには成し得なかったと言えるでしょう。

2015年から一定規模以上の企業ではメンタルテストが義務付けられています。それほど現代はストレスにあふれる時代であると言えるでしょう。これはアスリートも同様で、アスリートはメンタルが強いと思われているがそんなことはないということが紹介されています。

彼女自身、日本でもトップクラスの陸上選手だったのですが、本番となるとからっきしの選手だったようで、その辺からメンタルの重要性を感じたようです。

とにかく意外だったのは、あんな屈強なラグビー選手が泣きながら悩みを打ち明けてくるという点でした。そこでしっかりコーチングすることで選手は成長していくとのことですが、これはサラリーマン、ひいては子育てにも同じことが言えるのではないでしょうか。

実は、我が息子が小59月になって、それまで全く興味のなかった中学受験をしたいとか言い出してます。昨今の事情を考慮すると、もはや今更始めるの?なんですが、子どもの希望を打ち砕くわけにもいきませんので、今からでも面倒見てくれる塾を探し当て、通わせ始めたところです。ただ、他の子はすでに先に進んでいるので、それを追っかけつつやらなければならないので、相当キツイはずです。

しかも、内容が難しく、素人の親が下手に教えると逆効果とのことなので、できることはスケジュールどおりに進んでいるのでチェックと、メンタルのケアくらいらしいです。といった意味では、もともと読もうとしていたこの本をここまで取っておいたのはまさに幸運で、内容も非常に参考になりました。

中学受験の内容を見ると、そこまでしてやらなくてもいいだろうと思うことばかりです。はたから見ている親がそう思うのですから、子どものストレスは相当高くなっているはずで、そこはしっかりとカバーしてあげようと思います。

というわけで、星4つです。

評価:★★★★☆

コメント

このブログの人気の投稿

通信三田会からの誘い

2021年度慶應義塾大学卒業式。そして卒業について思うことと心境の変化

卒業式エピソードの続き