本の紹介『学習する組織――システム思考で未来を創造する』
システム思考で組織を強化します。
ピーター・センゲ 『学習する組織――システム思考で未来を創造する』 枝廣淳子他訳、英治出版、2011年
これは2月に東京駅のそばにある丸善で本を物色していたときに見つけました。たまたま手にとってかなり気になったので相当迷いましたが、買って正解でした。
システム思考により組織を作り上げるという考えですが、ライフワークとしている社会システム論の考え方に近いですね。ざっくり言うと、会社というシステム全体を考えないといけない、個別最適では組織の課題は解決できないといったところでしょうか。
「ビールゲーム」という思考実験が紹介されており、これはネットでも見つかるので検索してみて欲しいのですが、システム全体を考えないとこうなるという簡単なモデルで、これは日常業務の中でも起こり得る問題だと思います。そしてその解決は難しい。それを解決できるのシステム思考だ、というわけです。
その他、対症療法は一時的には有効であるが、根本的なシステムの改善には繋がらないのでそのうち問題は手をつけられないほど大きくなってしまうというところも勉強になりました。また、メンタル・モデルと呼ばれる精神的な部分、例えば共通目的などがそれにあてはまりますが、そういういわゆる定性的なところにも触れているのはよかったと思います。
細かい部分は精読しながらまとめている段階です。とは言え、新たな発見を多く得られたのは間違いなく、最高点をつけたいと思います。
評価:★★★★★
ピーター・センゲ 『学習する組織――システム思考で未来を創造する』 枝廣淳子他訳、英治出版、2011年
これは2月に東京駅のそばにある丸善で本を物色していたときに見つけました。たまたま手にとってかなり気になったので相当迷いましたが、買って正解でした。
システム思考により組織を作り上げるという考えですが、ライフワークとしている社会システム論の考え方に近いですね。ざっくり言うと、会社というシステム全体を考えないといけない、個別最適では組織の課題は解決できないといったところでしょうか。
「ビールゲーム」という思考実験が紹介されており、これはネットでも見つかるので検索してみて欲しいのですが、システム全体を考えないとこうなるという簡単なモデルで、これは日常業務の中でも起こり得る問題だと思います。そしてその解決は難しい。それを解決できるのシステム思考だ、というわけです。
その他、対症療法は一時的には有効であるが、根本的なシステムの改善には繋がらないのでそのうち問題は手をつけられないほど大きくなってしまうというところも勉強になりました。また、メンタル・モデルと呼ばれる精神的な部分、例えば共通目的などがそれにあてはまりますが、そういういわゆる定性的なところにも触れているのはよかったと思います。
細かい部分は精読しながらまとめている段階です。とは言え、新たな発見を多く得られたのは間違いなく、最高点をつけたいと思います。
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