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1月, 2018の投稿を表示しています

本の紹介『SHOE DOG―靴にすべてを。』

NIKEの創業者です。 フィル・ナイト 『SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。』[Kindle版] 大田黒 奉之訳、東洋経済新報社、2017年 ナイキの創業者の著書です。ナイキの立ち上げから成長軌道に乗せるまでのストーリーです。いまや誰もが知るスポーツアパレルメーカーですが、初期の苦戦などが語られています。意外だったのは、日本の会社と繋がりがあることです。まずは現在のアシックス、当時のオニツカタイガーをアメリカに輸入して販売し始めたのが発端であったり、その後にオニツカともめたときに日商岩井との取引があったり、初期の生産は日本の会社が行っていたりと、日本に何度も足を運んだことが書かれています。 この記事を書いているのは箱根駅伝が行われている1月2日ですが、年末にはTBSでドラマ「陸王」をやっており、マラソンシューズに関わる話だったので、並行して楽しく読むことができました。陸王でもそうでしたが、いかに一流選手との契約を取り付けるかで売上を大きく左右することになりますので、一流選手に履いてもらうための努力は並々ならぬものがあります。ナイキもやっと見つけた選手が活躍し始めたところで交通事故で亡くなる、約束まで取り付けた一流テニスプレイヤーに約束を反故にされるなど、大変な苦労が紹介されています。 その他、理想的なソールを作るためにワッフルを焼く機械を何台もダメにした、創業から10年以上資金繰りに苦労したなど、なかなか熱い話が数多く紹介されています。また、ご子息をダイビングの事故で亡くすといった悲しい話も盛り込まれています。 諦めず、誠実に事業を行わないと成功しないんだなというのは、改めて感じた部分です。 一方で、個人的な趣味としてはマイケル・ジョーダンを始めとするスーパースターとの関係がさらっとしか書かれていなかったので、そこをもうちょっと知りたかったなというところですが、そこは著者の意図とはズレる部分でしょうから評価には含めないこととします。 評価:★★★★☆

科目試験見送り、そして息子の中学受験

好天に恵まれた科目試験日でしたが、準備不足と体調イマイチで見送りました。これで2017年度は終了。もうそろそろ後がなくなりつつあります・・・ 一方で息子の中学受験が2/1〜6です。全日程で受けるわけではないですが、一日2校のハードスケジュールです。願書受付が始まっており、いまはネットで受付となります。なんたって、午前の結果が午後には分かってしまい、その結果次第で次の日に受ける学校をネットから申し込むという時代です。あー、おそろし。 よって、初日がダメだったとき、初日が合格だったときの戦略を練っておかないと、あわてて選択すべき学校を間違ってしまうなんてこともありますので、何度かシミュレーションしておかないといけません。 それでは。

やはり苦戦

法学部科目はレポートのみならず、試験準備も苦戦です。過去問ではだいたい出題形式はパターン化しているようですが、内容自体は「判例も示しながら」なのがポイントです。持ち込みなしに判例示すというのもなかなかツライ話かと思いますが、法学部ではそれが普通なんでしょうかね? いずれにしてもやらないことにはどうにもならないので、暗記するのみといったところでしょうか。 それでは。

箱根駅伝の結果

今年の箱根駅伝は青山学院大学の4連覇で幕を閉じました。往路優勝は東洋大学で、4連覇危うしの雰囲気も出ましたが、復路開始直後に先頭を奪ってからは独走。ピクニックランの状態で大会記録更新のおまけ付き。レベルが違いますな。 さて、注目の学連選抜チーム、東大の近藤選手は直前のインフルエンザ感染で出走ならずでしたが、8区に出た慶應義塾大学の根岸選手は走りきりました。慶應はチームとしてはどうなんですかね?チャンスがあれば、頑張って出てもらいたいものです。 今回の驚きは法政大学ですよ!まさかの総合6位。しかも5区の山登りで9人抜きの区間賞獲得までサプライズの連続で、来年の出場シード権を獲得です。多分、来年は撃沈すると思いますが、コツコツやってもらいたいですね。 余談ですが、法政大学時代のクラスメートに陸上部のやつがいて、野球やラグビーに比べて予算が少なすぎると嘆いていましたが、この結果を続けていけば予算も増えるんじゃないですかね。続けられれば、だけど。 それでは。

本の紹介『ハングリーな組織だけが成功を生む』

いつも強面。 沢木敬介 『ハングリーな組織だけが成功を生む』 ぴあ、2017年 日本のラグビーの最高峰、ジャパンラグビートップリーグのサントリーサンゴリアスの監督である沢木敬介氏の著書です。他の書籍やテレビのインタビューなどから分かるのは、いつも強面ということです。意図的にやっている部分があるにしても、選手としては怖い存在のようです。 沢木氏はサントリーでプレーし、その後コーチに就任し、さらには日本代表のスタッフとして2015年のワールドカップに出ています。そんな彼の指導者としての考えをまとめた本です。 彼はサントリー、日本代表で指揮を執ったエディー・ジョーンズ氏(現イングランド代表監督)と長く一緒にやっているので、エディーさんの影響を受けていることを認めいています。エディーさんの著書にもあるように、彼の指導の特徴はダメなものに対して、どこかが足りないかを明確にすることにあると思います。例えば2015年のワールドカップにおいては、それまであふれる才能を持ちながら日本代表に呼ばれていなかった山田章仁に対して「もっとトライを取り切る力を身につけないと代表には呼ばない」と言ったり、五郎丸歩にも「キックの成功率を85%以上にすること」を指示していました。つまり、提示した基準をクリアすれば代表に招集されるというわけです。 海外では当たり前なのかもしれませんが、これは沢木氏も採用していることで、これはそのまま日常の会社生活でも応用可能かと思います。スタンダードがぶれてしまうと部下はやりづらいですよね。基準さえしっかりしていれば、どんな状況でも対応できるというわけです。ちなみにエディーさんはビジネス書もよく読んでいるらしく、そこからヒントを得たのであれば、なおのこと、ビジネスでも応用できる内容であると思います。 ひとつ残念なのは、シーズン途中に書かれているためか、あまり細かいところまで突っ込んでいないところですね。次回作があるのであれば、ぜひ細かいところまで書いてもらいたいですね。 評価:★★★★☆

本の紹介『9プリンシプルズ』

やはりJoiさんはJoiさんでした。 伊藤穣一、ジェフ・ハウ 『9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために』[Kindle版]、早川書房、2017年 過去の書評でも触れていますが、伊藤穣一氏(相性はJoi。名前のジョウイチから由来)は私が最初に入った会社の社長だった人で、現在はMITメディアラボの所長を務めています。その彼がこれからを生きていくための9つの原則を紹介している本です。これらの原則は、メディアラボでも実践されている内容のようです。 構成自体はシンプルで、それぞれの原則についての説明がメインですが、物事に対する答えと言うよりも、考え方を示している本ですね。 物事をどの視点から見るべきなのか、そしてそれをどう考えるべきなのか、といったことについてのヒントは多く、それ自体も非常に参考になりますが、それを実際にどのように実践しているかという部分は深く知りたいところです。軽くしか紹介されていないので。 あまり根詰めて考えすぎないというところは見習うべきところであり、何かに行き詰まったときには役に立つ書かもしれません。 評価:★★★★☆

箱根駅伝

あけましておめでとうございます。 さて、今年も箱根駅伝が行われますが、今年は学連選抜チームに慶應義塾大学から根岸祐太選手(経済学部3年)が入っており、今のところ復路の8区を走る予定です。慶應というとあまり駅伝のイメージがないのですが、学連選抜チームの中でもベストタイムは上位ですので、3日の復路は要注目です。 その他、学連選抜チームで異色なのは、2日の1区を任された東大の近藤選手ですね。強豪校の誘いを蹴って東大受験にチャレンジしたという経歴の持ち主で、こちらも注目です。 私の関係するとこで言えば、学連選抜4区の明治大学中島選手にも期待がかかりますが、なんと言っても法政大学はチームとして出場しますので、今年は法政ガンバレの箱根駅伝になりそうです。 それでは。