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7月, 2012の投稿を表示しています

【本の紹介】『リスク、不確実性、そして想定外』

不確実性は、入学時の学習計画にも書いた私の主要テーマのひとつです。 植村修一 『リスク、不確実性、そして想定外』日本経済新聞出版社、2012年 新書で内容自体はさほど難しくなかったので、実際の読書時間は1時間くらいだと思います。不確実性やリスクについては常にアンテナをはってると自負していますので、その辺の情報についてはチェックしているつもりです。なので、内容自体はそれほど目新しいものはありませんでした。 ただし、リスクと不確実性の違いについて理解することは重要です。そういった意味では入門本としては入りやすいかもしれません。なお、wikipediaによると、リスクと不確実性の違いは次のとおりです。 一般に、過去のデータなどを用いて将来起こることが予測されている場合にはリスクという用語を用い、何が起こるのかさえ予測できない場合には不確実性という用語を用いる。 というわけでして、不確実なことまでリスクとしてとらえてしまうと、本書にもあるように「羮に懲りて膾を吹く」事態が発生します。そして、現代の日本はそういった傾向が強いように感じます。ちょっとでも問題起きたら全部ダメ、みたいな。 さておき、入門書として悪くないと思いますが、私の求めるところとは少し違っていたので星3つとします。 評価:★ ★ ★☆ ☆

経済原論のレポートの構成を考え中

今更感が非常に強く漂っている経済原論のレポートの構成を考えています。はっきり言って、この科目はいの一番にやっておくべき科目だということを改めて実感しております。とにかくすべての科目の基礎になると言っても過言ではありません。この春に入学した皆さんには、経済原論から始めることをお勧めします。科目履修要項にも経済原論をとってからのほうがいいですよみたいな科目があふれているので、それに従うべきですね。 しかし逆に言えば、他の科目をある程度取っているのであれば、その部分はすんなりと進むはずです。実際にレポート課題も他の科目で見たなこれという感じですので、ここはスムーズに進められるのではと思います。 実は私が入学後に書いた最初のレポートが経済原論の前半分だったのですが、その時はかなりわけわからん状態でした。今となってはそこまでの状態ではないので、人知れず成長しているのかなと思ったりしてます。 唯一の難点と言えば、昨年度から手書きのみになっていることですね。もちろんパソコンで作ってから清書します。 それでは。

【本の紹介】『リーン・スタートアップ』

今回はビジネス書です。 エリック・リース 『リーン・スタートアップ』井口耕二訳、日経BP社、2012年 著者はベンチャー企業立ち上げから成功に導いた経験のある人で、その経験の中で得た知識をもとに講演やコンサルを行っています。 本書は、リーン生産方式を活用して企業のスタートアップを生き抜き成長させるにはどうしたらいいかという内容です。リーン生産方式というのは、すなわちトヨタ生産方式のことです。有名なのがアンドンとカンバン方式です。トヨタ生産方式というのは、大量生産によるコスト削減、要はフォード生産システムのことですが、その効率的ではない部分を改良して編み出されたものです。 で、それが何かというのを書き始めたのですが、ものすごく長文になってしまったので詳細は割愛します。。。 さて、本書で重要なポイントとなっているのは、バッチサイズです。つまり、何にしても小さいサイズから始めて、都度修正を重ねていくやり方を採用すべきだということです。 大きいことから始める、しかも全ての条件を整えたうえで始めるというのは、ベンチャーにしても大企業にしてもリスクが大きい。しかも、現代は不確実性にあふれ、ちょっと先は今ある技術が完全に陳腐化してしまっているという可能性も否定できません。そんな状況の中、要件定義に3ヶ月、開発に8ヶ月かけた商品が売れるのかどうか?だったら、バッチサイズは小さくしなきゃいけないという主張です。 たまたま今年度の私の担当する業務の方針として「小出しに仕掛けていく」というのを打ち出しております。この方針自体は昨年末から今年の頭にかけて策定したもので、この本が4月に出てますから、ちょうどタイムリーな話題だったということもあり買ってみたのですが、正直、これは買って正解でした。 もともとトヨタ生産方式の本は10冊近く持ってますので、無意識のうちに上記の選択になったのかもしれませんが、あらためて「小ロット」(トヨタ生産方式生みの親ともいわれる大野耐一氏の著書『トヨタ生産方式』内での表現)の大切さを感じた次第です。 巻末のオススメ本のうちの3分の1くらいを読んだことありますので、非常に入りやすかったということもありますが、五つ星評価とします。 評価:★ ★ ★ ★ ★ あわせて関連本として次を挙げておきます。さきほどちょっと読み返して

楽天kobo touch発売

鳴り物入りで発表されました、楽天kobo touchが本日発売です。予約した人のもとには順次届くみたいですね。 となると、私の期待はKindleです。しかも私が持っている端末でも読めるのかという部分です。もし読めなければ、kobo touch買いますよ。そのamazonは、kobo touchにあわせるように端末発売予定ということをぶちあげましたが、いまのところ、動きがないようですね。 繰り返しになりますが、新書や文庫は完全に電子書籍向きだと思います。実際に新書はほとんどの場合、行きの電車と帰りの電車でほとんど読み終えてしまいますので、深く内容を追うことも少なく、すぐ終わる分、本棚が早く埋まってしまいます。電子書籍であれば場所もとりませんし、時間つぶしにちょっと買うなんてことも気軽にできます。 あとは紙の書籍と価格で差別化ができれば、いうことないですね。 それでは。

不器用なもんで、学習科目で迷う。

次の学習科目をどうするかの検討を続けています。だいたいは固まっているのですが、F群で気になる科目が登場しました。経営数学です。 数学という時点で見向きもしなかったのですが、ちょっと前に『もう一度 高校数学』という本を買ったことを紹介しました。こちらの本の影響で数学自体へのアレルギーが少し減っているので、内容をみたところ、これは他でもない経営分析の類いでした。 経営分析関連の勉強は資格の勉強で嫌と言うほどやりましたので、経営分析論とあわせて進めてみようと思います。ただし、回帰分析も出てくるので、ここはやったことのない部分なので苦戦しそうですね。 ただしF群には先日挑戦を表明した経営学があり、こちらとの兼ね合いも考慮しなければなりませんね。ま、どちらを先にとらなければいけないという順番はありませんので、両にらみで進めていくことにします。 それでは。

【本の紹介】『たかが英語!』

今回は楽天のボス、三木谷さんの本です。 三木谷浩史『たかが英語!』講談社、2012年 楽天の英語公用語化は、いろんなところで記事になってますので今更繰り返すこともないでしょう。 熱心な読者の方はご存じかと思いますが、一応は私も元楽天社員です。当時からのイケイケぶりから、このことも別に驚くことでもありませんが、現場の元同僚たちからは悲鳴に近い声が聞こえてきたのも確かです。しかし第三者が何を言っているんだとの批判覚悟でいいますが、非常に素晴らしい取り組みだと思います。 もはやグローバルに展開するのは成長のための必須事項であり、自動的に英語が必須というのは非常に簡単な図式です。しかし、現実的に英語を学ぶに必要なモチベーションが自然と湧き出る状況でもまだない。でも絶対に早晩そうなるという確信の元にどうすればよいのかという問いに対する答えが、この本に取り上げられた取り組みです。 三木谷さんは理屈抜きな部分があって、「もういいじゃん、トップになっちゃおうぜ?」的な体育会的な部分がある一方、細かい部分は緻密な数字の積み上げがあり、そのバランスといいますか、アンビバレントなカオスをもって成長エンジンとする部分が不思議な感覚で、ビジネス上では尊敬する人物の一人であります。その論理に従うと、「もうとにかく英語だよ。何はさておき英語。絶対に10年後には英語勉強してよかったと思うぜ?」という話が、今回の件だと思います。 言ってることは理解できますし、実際に私も息子には幼稚園時代から英会話を習わせております。当然、自分はどうするのかという問題が雨後の竹の子のように芽生えています。 てなわけで会社帰りの電車で読み終えて、そのまま本屋直行。TOEICの本を購入してしまいました。それほど、やらねばならんと思わせる内容でした。 強制的にやらされる身は大変だと思いますが、強制がなく自分自身のモチベーションを高めてやらなければならない身も大変です。ただでさえ、経済学の勉強で時間が足りない身ですから、さらに大変です。しかしその先には明るい未来があるでしょうから、ここでやらなければ男がすたる以外の何ものでもありません。 どこまでできるかというと雲行きが怪しいですが、まずは走り出してみようと思います。 それでは。

動いた食指。チャレンジ科目変更。

A群の科目をどうしようかと悩みかけましたが、あっさりと変更することにしました。経営分析論です。 内容がかつて資格の勉強でなじみのあるものだったので、とっかかりやすいということも大きかったです。というわけで、じっくりと進めたいと思います。 え?簿記も昔の資格の勉強でやったはず? まぁ、人間とは都合のいい生き物ですよ。ははは。 それでは。

経済変動論のレポート返却される

5月のレポート提出期限ギリギリで出した経済変動論のレポートが戻ってきました。だいたい一ヶ月半ですから、通常の早さといったところでしょうか。結果は、 B とったどー! これは産みの苦しみの結果ですので、素直に喜びたいですね。たびたびブログにも書いたように、このレポートはかなりの苦戦の後に書き上げたので、一発通過は非常に嬉しい限りです。欲を言えばAですが、指摘事項としては「具体例がもっとあれば」とのことでした。ここで書いたように資料自体がそこまで豊富でなかったことに加え、自分なりの収集努力が足りなかったというのは否定できない部分なので、傲慢かまして言えば甘んじて受け入れることにします。 あとは試験結果ですが、先日書いたように、ある程度の手応えはあると思ってます。そのうえ、この科目は度々紹介しているジョーンズ教授の教科書でそれなりのガチンコ度合いで勉強している科目なので、消化不良のまま単位ゲットというよりはやるべきことやって取ったと宣言できると思います。なので、ドキドキというよりは期待して待つことにします。 それでは。

言葉の使い方って難しい

日経新聞の電子版にこんな記事がありました。 少年ジャンプで浸透? 「奇特な人=変なやつ」という間違い わたくし、有料会員のため全部の記事が見られるので、もし有料記事で閲覧できなかったら申し訳ないです。このコーナーはいろんな言葉の誤用を取り上げるコーナーでなかなか面白いです。過去にもいろいろあったのですが、今回は「奇特」という言葉です。印象的に「おかしなやつ」というとらえられ方だけど、本当は逆で「優れて他と違って感心なこと」という意味だそうです。 誤用されるきっかけが、30年前に始まり10年間続いた週刊少年ジャンプ巻末の読者参加型コンテンツである「ジャンプ放送局」の1コーナーであった奇特人間大賞だそうです。途中からおかしな人の行動を投稿するという形になってしまい、それが現在の誤用を生んだようです。 奇特人間大賞、実に懐かしいw。一般的な誤用が少年漫画誌の1コーナーから始まったというのは、なかなか興味深いですね。それだけ子どもたちに与える影響が大きいのでしょう。 ところで、なんでこの記事に目がとまり紹介したかというと、わたくし、小学生のときにこのコーナーに投稿して掲載されたんですw 具体的な年次は忘れましたが、年間ランキングにその名を刻んだってわけです。 実際に私も同級生の行動にヒントを得て、おかしな奴のおかしな行動を「奇特」だとして投稿したので、今回の記事を読むまでは間違っていたわけです。ちょっとした言葉の意味も場合によっては問題を引き起こすかもしれませんので、注意しなければなりませんね。それがレポートやテストであれば失点ですから、バカにできません。 それでは。

これからの「試験」の話をしよう

タイトルはサンデル教授の本のパクリです。 毎度のことながら、試験が終われば次の試験に目を向けなければいけません。我々は否応なく3ヶ月周期のライフサイクルを余儀なくされている身ですから、その流れに抗うことはできません。 まずは経済変動論の再受験の可能性をにらみながら、他の群からいくつか探します。ポイントは現在挑戦中である簿記論をどう考えるかです。この科目、どうも手が出ないというか、モチベーションにかけるものがあります。今年度は商学系の科目も積極的にとるというところから選択肢に入っているのですが、どうも盛り上がってきません。であれば、同じA群に属する経営分析論のほうがまだ食指が動くかもしれません。ここは一度ゆっくりと検討してみようと思います。 A群 上記のとおりです。 B群 ここは経済原論を取りに行こうと思います。経済原論は2回に分かれてますので、今年度はこのままこの科目に集中することになりますね。という意味では、今回英語2をスルーしたのは戦略上、痛いところです。 C群 ここは前回の試験後にも候補に挙げた原価計算が筆頭ですが、なにげに必修科目の経済史も入っていますので、全体のバランスをみながら選択です。 D群 経済変動論の結果待ちなので、新規に選択するのはやめておきましょう。将来的には統計学もやらなければなりませんな。。。 E群 前回と同じく、強いてあげれば会計学ですが、あまりそそられない群です。 F群 筆頭は経営学ですが、いまの学習状況から人口論も面白いかもしれません。 ここから4科目を選択し、3科目の試験をクリアというのが一応の目標です。 それでは。

ニューズレター7月号届く。見所は卒業生の声。

ニューズレター7月号が届いております。今回は夏期スクーリングの情報満載です。残念ながら、私は関係ないですが。。。 今回も例のごとく、不正行為による処罰が載ってました。繰り返しますが、ホントに無駄な行為ですね。詳しい経緯は知りませんが、百害あって一利なしとはまさにこのこと。 さて、今回の見所は三色旗でしょう。卒業した先輩たちの勉強方法が紹介されています。十人十色と言いますか、それぞれのやり方はあると思いますが、傾向としてはベタな勉強方法が一番いいのかもしれません。スマート気取りよりもひたすら読む、書く、繰り返す、これが王道かもしれません。参考にしながら、自分の方法も見直してみたいと思います。 ところで、紹介されてた先輩で大学院に進んでいる方が複数いましたが、すごいですね。仕事とどのように両立されているのでしょうか?その辺のことも詳しく書いてあればよかったんですけどね。あるいは学業専門なのでしょうか? それでは。

2012年度第2回科目試験終了

科目試験が終了しました。今回は情けなくも、土曜日はパスしました。半分は怠けただけですが、体力が不十分だったのと準備不足で気力も不十分だったので、思い切って受けるのやめました。その分、日曜日の経済変動論の準備をしようと思い立ったのですが、まさかそれがクリーンヒットになろうとは… さて、今日は朝から雨が激しく、駅に着くまでに結構濡れてしまいました。そして試験終了時には晴れと、今日の内容を暗示したかのような空模様でした。 昨日は先述のとおり、2科目とも見逃し三振(というより、打席にすら立ってませんが。。。)だったので、今日の入り方は大事です。しかも昨日に予習をした経済変動論なので、ここで外すわけにはいきません。過去問の傾向から論点を絞って予習したのですが、、、 そこが出たー! 過去問の傾向がはっきりしていたので予想はさほど難しくなかったのが実際ですが、当たるに越したことはありません。後はちゃんと記述が正しくできていたかどうか、そこが問題です。細かいところまで記述するなら、やはり相当の勉強が必要で、今回は比較的時間を割いていた科目とはいえ、そこまでのものがあるかどうかは不明です。というわけで、結果待ちですね、はい。 英語Ⅶのほうは予習なしのぶっつけ本番でしたが、すべて埋めてきました。英語Ⅰで苦汁をなめ続けた経験から「英語科目試験ビビリ症」ですが、英語Ⅰ以外はほとんど苦しまないので、初期の選択を間違ったかもしれません。いや、あの苦しみがあったからこそ、今の状態があるのだと思います。そうだ、そうだ。 というわけで、朝は不安いっぱいの出陣でしたが、終わってみれば思考停止状態は回避できましたので、スッキリです。え?結果?そればかりはふた開けてみないとわからんです。 それでは。

【本の紹介】シーガル『Think Simple』

新たな試みとして、気になった本や読んだ本の紹介をしてみようと思います。趣味に偏りがありますので、あまり参考にもならないと思いますが、備忘も含めて紹介してみようと思います。 ケン・シーガル 『Think Simple』 林信行監修 高橋則明訳、NHK出版、2012年 著者はスティーブ・ジョブズと長年にわたり仕事をしてきたという広告代理店のディレクターです。単なるジョブズ像の紹介ではなく、本人もビジネス書だと言っているように、ビジネスシーンで活用できそうな話が多いです。とはいえ、やはりジョブズのエピソード紹介的な部分は多いので、そこは割り切って読む必要があるでしょう。 特に物事をシンプルにするというのが、ジョブズの真骨頂であるわけですが、それに関する話などは非常に有用なものだと思います。つきつめていけばシンプルになる、とはジョブズの言葉ですが、確かに究極までつきつめていくと無駄な機能は省かれることになりますので、これは的を射ていると思います。特にプレゼン資料などには多くの情報を入れてしまいがちですが、実はそれでは伝えたいことがぼやけてしまい、むしろ何も伝わらないという事態に陥ることは多々あります。そういった意味では、資料を軽くできないときには、まだまだ考える余地があるということでしょう。といった感じで、示唆に富む内容であります。 評価としては五つ星です(私がアップルファンだということも含めて)。 さて、最後に一文を紹介しておきます。これはある広告を展開する際に、訴訟に発展するリスクがあると弁護士に指摘されたものの、広告を出す3日前の出来事で、とりあえず著者がジョブズに報告したメールへのジョブズからの返信です。 「弁護士などクソ食らえ。」(247ページ) それでは。