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5月, 2020の投稿を表示しています

【シリーズ・卒業への道】その1 卒論予備指導完了

いよいよ卒業論文に着手となりました。予備指導を終え、本格的に進める準備ができたと言っていいでしょう。そこで当ブログも卒業までの道のりをシリーズ化してみたいと思います。当ブログは私の慶應義塾大学通信過程でのズッコケぶりを世に晒すという使命もありますが、ゴールに向けての歩みもしっかりと記録しておきたいと思います。 さて、卒論の方ですが、最初の時点でしっかりと道筋を立てておかないと後々の修正は時間が掛かります。これは普段の事業についても言えることで、サラリーマン学生ならではの段取り力を発揮するところです。本職の学生はまだしも、サラリーマン学生には手戻りし過ぎはつらいことになりますので、多少の手戻りはよいとして、行ったり来たりで袋小路にはまることのないようにしたいと思います。 とりあえず、緊急事態宣言は解除されましたが、大学図書館がいつになったら再開されるのかによって参考文献の充実ぶりが変わりますので、これは死活問題とも言えます。いろんな情報を総合すると、6月8日まではキャンパスの閉鎖が続くという情報もありますので微妙なところですが、逆にいえば、そこを過ぎれば図書館に行けるということも言えます。事前の準備はサラリーマンの基本、再開のタイミングをじっくりと待ちたいと思います。 それでは。

本の紹介『時間は存在しない』

時間が存在しないなんてことがあるのでしょうか? カルロ・ロヴェッリ 『時間は存在しない』 冨永星訳、NHK出版、2019年 筆者はイタリアの物理学者です。本屋に並んでいたのは知っていたのですが、通勤途中の電車で読んでいる人を見かけたので、勢いでアマゾンから注文。 私たちが生きる時間の流れがひとつではない、そう言われるとかなりの違和感を抱くのが普通のことかと思います。しかし相対性理論で考えると、時の流れを統一する基準がないということになります。これってなかなか理解できませんけど(私も詳細まで理解しているわけではないですが)、意外に身近に?感じることができます。例えば、最近のこちらのニュースです。 東京スカイツリーで一般相対性理論確認 東大など研究グループ 相対性理論によると高速で動けば動くほど、または重力がかかるほど時間の進みが遅くなります。まぁ、高速で動くのと重力がかかるのは同じことになるんですが、上記のニュースではスカイツリーのてっぺんの方が地上よりも重力が少ないので、時間の進みが早いということが実験でも検証されたというわけですね。時空の歪みです。 他に身近な例では人工衛星がありますね。人工衛星が静止軌道に乗るためには、地球の自転と同じ速度で動く必要があり、それは時速2万4000キロメートルです。言ってしまえば、地球上の人も同じ速度で動いているのですが、相対性理論は相対性を問題にするため、地上の人が止まっていて人工衛星が超高速で動いているという解釈になります。で、結果的に地上との時間差が生じるために、GPSなどで使われる通信衛星は自動的にその誤差を補正するため時間の進みが地上とは異なるように設定されているのです。 ということが実際に起きている。では時間の流れは同じとは言えないではないかというのが本書の提起する疑問です。この疑問について、過去の哲学者の考え方であるとか、物理学的にはこうなるとかいうことを論じています。 普段の生活で重力がかかるかからないで時間の流れが違うといったことは考えませんが、そういった考え方、そしてそこから出てくるエントロピーの考え方は非常に面白いと思います。そのような思考方法を日常業務なんかにも適用できないかな、なんてことをおぼろげに考えていたりします。違った視点から物事を眺めてみると日々の生活にもいい刺激になりますし、巣ごもり生活のお供にし

本の紹介『独ソ戦』

けっこう前に買ったまま、なかなか進みませんでした。 大木毅 『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』 岩波新書、2019年 昨年、話題になった本です。結局、昨年の出版分を対象にした2020年新書大賞を取った本です。新書大賞のページは こちら 。当初は独ソ戦のいままでの見方を覆すといった謳い文句で人気を獲得していたくらいの認識でしたが、まさか大賞を取るとは。でも、実際に面白かったです。 いままで東西冷戦時のプロパガンダに紐づけて論じられることの多かった独ソ戦ですが、実際には歴史で、特に日本の歴史で学ぶようなものではなく、もっと幼稚で悲惨なものだったというのが主な内容です。大きい戦いの作戦についていくつか触れられていますが、意外にも事実はショボい作戦だったとか、たまたまうまくいったとか、勝手に思い込んで自滅したとか、そんな内容です。日本では当時の日本軍の精神論について批判的に論じられることが多いと思いますが、本書の内容を見る限りでは大差ありません。一部の指導者や軍の理想が先行して、ろくな戦い方をしていないというところは万国共通なんですね。特にドイツの場合は人種的な絶滅戦争という側面も持ち合わせていたわけで、そういった信念が最終的に大きな被害をもたらしたというのは悲劇でしかありません。 歴史は常に動くというか、新たな検証結果が出てくると教科書に載るものが変わるのはよくあること。それ自体を否定するのではなく、なぜ検証結果が変わったのかといったことや新たな事実に対する中立な視点からの再理解は重要です。一時期、鎌倉幕府はいい国作ろうではなくなったみたいですが、いまは1192という解釈もありということになっているようですし、検証しつくしたとも言える過去のことすらそうですから、この100年間の出来事なんてなおのこと新事実が出てきてもおかしくないですね。 そういった意味では、大学の教育の現場でもずっと同じ教科書を使っているのはよくないことですね。別に他意はありませんけど。 評価:★★★★☆

Stay Homeなゴールデンウィーク

神奈川県知事からのいきなりの緊急速報メールで幕を開けたゴールデンウィークですが、予定どおりにステイホームで終了の見込みです。神奈川県にお住まいの方なら分かると思いますが、おそらく使い途を間違っている緊急速報には家にいろとの指示。そんなこと言われなくても分かっておるわいという話で、なんでそんな形での通知になったかは不明。その後の地震速報でさらにビビらされた連休でした。 休み中は読書とビデオ鑑賞で過ごす予定でしたが、ほぼ予定どおりでした。あとは競馬とオンライン飲み会、そして老眼鏡の作成ですね。もともと眼科での検査は終わっていたのですが、その後まもなく緊急事態宣言が発令されたので放置しておりましたが、いつまでも作らないでいるのもなんなんで、買い物ついでに作ってきました。これまで眼鏡をかけると言ったら運転中のサングラスくらいなので、まだ慣れないところはありますが、手元の文字の見やすさは増した気がします。アラフィフですので、少しずつガタは出てくるのは仕方なく、ひとつひとつ対応していくしかないですね。 それでは。

今年は本屋巡りなしか?

毎年楽しみにしているゴールデンウィークの本屋巡りですが、今年はできなさそうですね。毎年マニアックな本を発掘できる機会なんですが、状況が状況だけに致し方ないと言えます。 地元の大きめの本屋があるのですが、そこも病院帰りに立ち寄ったりするとかなりの混雑具合で、マスクしてない人はお断りの貼り紙が出る始末。帯状疱疹が完治しておらず、免疫力は回復してないとの薬剤師の方のコメントなので、無駄な感染を避けるためにしばらくは我慢です。 とは言え、昨日も病院帰りに寄ってしまいましたが、お目当ての本が在庫ありになっていたものの実際には並んでなく、誰かが買ったのか、あるいは表面に出てきてないのか。結局はチラッと目に入った他の本を買ってしまい、これは卒論に関係する内容なので必要なものと言えますが、見当たらなかった本もアマゾンで手配済みですので、連休中に読む本には困らなそうです。 それでは。