ジョブ=解決策を雇うという考え方。 クレイトン・M・クリステンセン 『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』[Kindle版] 依田光江訳、ハーパーコリンズ・ジャパン、2017年 『イノベーションのジレンマ』以来、何年ぶりかのクリステンセン教授の本です。業務上でネタに上がったので買ってみました。要するに、自らの課題を解決するための解決策を雇うという概念なので、ジョブ理論と命名されています。 ジョブ理論そのものは特段目新しい考え方ではないと思いますが、改めて自分の業務周りを俯瞰してみると、なるほど解決策の提示という視点は足りてないなと思いました。人はそのサービスをなぜ買うのか?本書内でも紹介されていますが、レビット教授の「人は4ミリのドリルを買うのではなく、4ミリの穴を買っているのだ」という言葉に端的に表されているとおり、購入活動の先に何があるのかをじっくりと考えないと表面的な話に終わるとというわけですね。 ところで読後の感想ですが、上記のレビット教授の言葉でこの本の本質が表現できちゃうのではないかと。だからといって、本書を買う意味がないというわけではありませんので、その辺は誤解なきよう・・・ 評価:★★★★☆