本の紹介『「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界』

基礎を押さえないことには先に進みません。

佐藤勝彦『「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界』 [Kindle版] PHP研究所、2012年

佐藤先生の本はこれで3冊目です。といっても2冊目はまだ途中で、こちらの方が先に終わってしまった次第です。

いま他の宇宙関連本を読んでいて、そちらも初学者に分かりやすく書かれているのですが、相対性理論の部分でちょっと分からない部分があって、買ってみました。佐藤先生の本が分かりやすいのは体験的に知ってましたし、Kindle版があったので購入です。

相対性理論は非常に難しい理論との印象があり、実際にもそうなんですが、その結果起こることが何かについては一般人でも理解できる気がします。

相対性理論は特殊相対性理論と一般相対性理論に分かれます。ざっと言えば、前者が等速度運動、後者が加速度運動に関してのものになります。まぁ、動いてる物体の時間は遅くなるとかいった部分は日常生活では感じにくいですが、加速していくと質量が重くなるというのは日常でも感じることができます。例えば、上昇するエレベーターに乗ると重力を感じますし、その逆では体が軽く感じます。それと同じで、上昇するロケットが加速すればするほど、質量が増して加速が鈍ります。一方、光には質量がないので光速まで到達するという話で、光だけが質量ゼロというのはよく分からなかったりしますが、とにかくそういうことらしいです。

物理学の基本として量子論というのもあるらしいので、そちらも機会があれば、基礎くらいは知っておこうと思います。

宇宙を語るに欠かせない理論ですので、ここで基礎を押さえることができたのはよかったです。宇宙に興味がある人には、有用な本だと思います。しかし、興味ない人にはまったく面白くないでしょうから、評価は控えめにします。


評価:★★★☆☆

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