夏期スクーリングはオンライン授業

夏期スクーリングはオンラインで実施という知らせがkcc-channelとメールで来ています。パソコンなどの受講に必要なものを持っていない学生には不便をかけるが、教員と学生の安全を守るための選択とのことです。受講できない学生には迷惑な話ですが、これは仕方ないですね。

昔、明治大学に通っていた頃、確か1年目だったので1997年度だと思いますが、とある授業でレポート提出がワープロ限定というものがありました。私はワープロもパソコンも既に持っていたので特に気にせず聞いていたのですが、授業終了間際だったということもあってか、教室がざわついたのを記憶しています。つまり、先生は持ってないなら買ってくださいということを言っていたのですが、学生側は買う金ないし使ったことないから困るということで何人かが授業終了後に先生に直談判していました。

私は明治大学は2部、つまり夜間の学部に通っていたので、本当に苦労して学費を捻出してきているという社会人の方たちもそこそこいて、そういった背景が交友関係では面白い部分ではあったのですが、やはりパソコンを買うとなると10万円クラスの出費となりますので、苦学生にとっては難問となり得ます。中には使ったことないというのがクレームの主因だった人もいると思いますが、結果的には先生が条件満たさないと受け取らない宣言をして終了していました。その後どうなったのかは不明ですが、今回も似たような事象ですので、受講側の環境の整備というのは重要だなと改めて感じた次第です。

うちの息子なんかは私立の中学に通っていて、入学早々、iPadを貸与するので毎月の費用負担もお願いね♪と言われて、どんなふうに活用するのか楽しみに見ていたのですが、結果的にこれがオンライン授業を受けるにあたっての格差をなくし、全員がオンラインで参加できているというのは良かった点だと思います。一方で、テレビでニュースを見ていたら、私立の学校はさておき、公立の学校では家庭によって持つ持たざるの格差が明確に存在しているようで、一律にオンライン授業を始めるという選択肢がないようでした。

慶應通信においても、試験時に70代、80代と思われる大先輩たちが教室にいるのを見かけます。人によっては、そもそもパソコンもインターネットも分からんという方もいらっしゃると思われ、当然、授業を受けるにあたっての格差につながるでしょう。これは大学側が配慮すべきなのか、それとも学生側が時代に追いつくべきなのか難しい問題ですが、私は後者だと思います。しかし上述のとおり、どうしても対応できない人もいるでしょうから、実に学校側としては頭の痛い問題になっているのではないでしょうか。

それでは。


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