スマートシティの続き

引き続き日経ビジネスの9/6号の特集の紹介の続きです。

『グリーン革命』の著者であるトーマス・フリードマン氏がインタビューに答えています。私は彼の著書『レクサスとオリーブの木』、『フラット化する世界』を読んだことがあるので、どちらかというと身近に感じるジャーナリストの一人です。その彼が言うには、現代の世界には「アメリカ人」が増えすぎたとのことのです。これは単なる国民国家的なアメリカ人ではなくて、豊かでいろんなものを手に入れた人々という意味です。第二次大戦後、アメリカ合衆国の人々が享受した豊かな生活を手に入れた人が想定以上に増えてしまったために、現在の環境問題が起きたという考え方です。ここまで「アメリカ人」が増えることは神でさえも想定しなかったのではないかと述べています。

このまま「アメリカ人」が増え続けると環境問題は取り返しのつかないことになる、それを回避するためにはコンパクトに生活する「東京人」が目指すべきところだということを主張しています。いきなり東京人と言われるとやや緊張しますが、そういうことらしいです。東京の生活が「アメリカ人」のように大量に消費し、大量にゴミをまき散らしていないかというとそうでもないだろうという感想もありますが、ニューヨークなどはもっとひどいのでしょう。

ところで、話は変わりますが、経済学者にミルトン・フリードマンという著名な方がいます。もちろん、トーマスさんとは血縁関係はありませんが、むかし、教科書などで「ミルトン=フリードマン」と表記されていた記憶があります。あくまで記憶なので間違っていたら気にしないで欲しいのですが、こういう書き方だとミルトンさんとフリードマンさんが二人で出した研究結果みたいに見えてしまいます。ちょっと前に日経BP社から改めて出版された『資本主義と自由』ではミルトン・フリードマンとなってますので、こちらが正解だと思うのですが、昔はなんで「=」でつながっているのかと疑問に感じたものでした。

それでは。

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