本の紹介『高倉健 七つの顔を隠し続けた男』

不器用なのか、一徹なのか。

森功 『高倉健 七つの顔を隠し続けた男』 講談社、2017年

健さんの知られざる姿を追った本です。私生活のことはあまり知られていない健さんですが、この本によると、かなりいろんなことがあった波乱の人生のように見えます。本書内でも、私生活でも高倉健を貫いた人生とありましたが、あながちそれもウソではないように思える読後です。

身内を語る女性に詐欺に遭ってそれなりの資産を失ったとか、養女を名乗る女性に遺産を持って行かれているとか、江利チエミさんとの結婚生活とか、ある意味「高倉健」的なエピソード満載ですが、とにかく全容は不明なので本書も若干モヤッとした内容になっています。

昔はアイドルとか芸能人の私生活はベールに包まれていたような印象がありますが、最近は何でもバレちゃう時代です。それを考えると、時代の流れに合わせてただでさえミステリアスな健さんの人生を深追いすることも、あまりオツではないのかもしれません。

仕方ないのでしょうけど、内容がモヤモヤしている点を割り引いての評価です。

評価:★★★☆☆

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